先日閉幕したボストン美術館の大阪展に、先週金曜日に行って来ました。
平日だからゆっくり見れるかな、と思ってたんですが、
数日前にあべのハルカスがオープンしたこともあってか、
結構混雑していました。
金券ショップ2件回ったけど「完売しました」と即答されてしまって残念。。
けど正規の金額を払うだけの見ごたえがありました!
パンフレットによると、
『アメリカのボストン美術館は“東洋美術の殿堂”と称されています。』とのこと。
私のような素人でも知っている程の、
有名な作品がずらりと並んでいてテンション上がります。
中でも楽しみにしていたのが『吉備大臣入唐絵巻』と『平時物語絵巻』。
どちらも12、13世紀に描かれた物とは思えないくらい色鮮やかでびっくり。
筆の跡もはっきり見られるから、本で見るのとは感動が違います。
吉備真備が幽鬼の超能力で空を飛ぶ有名な場面もしっかり見られてよかったです。
日本の漫画文化はこのころすでに始まってたんだなーと感じました。
『吉備大臣入唐絵巻』下は吉備真備が幽閉されるところ。Wikimediaより拝借。
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『平時物語絵巻』の一場面。こちらもWikimediaより。
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屏風のコーナーでは
狩野派、長谷川等伯、尾形光琳、伊藤若冲というスーパースター達の屏風がずらり。
そして一番見たかった奇才曽我蕭白の屏風!
蕭白のコーナーがトリだったのですが、
今まで何見てきたっけ?と見たものを忘れるほどのインパクトでした。
もちろん表紙に使われている雲龍図はすごかったですが、
特にすごかったのはパンフレットの裏にも使われている風仙図屏風かな。
ただ奇抜なだけじゃなく、細かい部分はとことん繊細に描かれていて、
素人ながら、これは訓練で描ける絵じゃない!って思いました。
蕭白だけで11点もの作品が展示されていて、
本で見たことがあったものもたくさんあったので、
本物を見られて感動しました。
Wikimedia Commonsに蕭白の虎渓三笑図屏風があったので拝借。
この三人は儒、仏、道の三賢者、つまり賢い人たちのはずなのですが、
とてもそんな風に見えないのです。
他の絵に出てくるえらい人や鬼なども、皆焦点が定まらず、
ちょっとイタイ感じの表情をしています。
虎渓三笑図屏風
By Daderot (I took this photograph.) [Public domain], via Wikimedia Commons
By Daderot (I took this photograph.) [Public domain], via Wikimedia Commons
200年以上も前にこんな絵を描いていた曽我蕭白。
いったいどんな人だったんだろう。
実際近くにいたら、自己主張の強い、ちょっとめんどくさい人のような気もしますが。。