2012年6月22日

不思議の話、「聊齋志異」を読んでみた



先日書いた南伸坊さんの「李白の月」の、
最後の方のページで紹介されていた「聊齋志異(りょうさいしい)」が、
図書館にあったので借りてきました。
中国の清の時代の怪奇短編小説です。

amazonで見ていて、文庫本サイズの本だと思っていたのですが、
実際は単行本サイズで、
しかも

分厚い。。

そして

ぎっしり。。
字が・・・小さい。。

これを2週間で・・・
無理だ。。読めやしない。。
ただでさえ年々読解力が衰えているのに。。

全530ページの内、50ページを読み終えたところで、
明日は返却日となりました。
まあ、読み始めたのがつい2日程前だったので仕方がないのですが。

でも、一見めちゃめちゃ読みづらそうなんですが、
1話が短いので、かなりさらっと読めます。
回りくどい表現がなく、状況を淡々と描写している感じが非常に読みやすいです。

何より内容が相当おもしろいんです!
怪奇小説といっても全然怖くはありません。
幽霊や化け物的なものも出てくるし、中には気持ち悪いのもありますが、
「不思議の話」がメインです。
私的には、ちょいちょい小人が出てくるところがツボです。
登場する女性たちの艶かしい感じも雰囲気があって良いです。

先ほども書いた通り、まだ50ページしか読めていませんが、
中でも気になったのが、
『見てみると死んでいた』
はずなのに、
何やらをすると
『ようやくよみがえった』りすることがよくあることです。
ここでは「死」は「倒れる」の最上級なのかな、と思ったりします。

残念ながら返却日が来てしまいましたので、一旦返して、
読み終わるまで、ちょいちょい借りなおそうかと思っています。
(買えよってね。買おうかな。。)

いやあ。この本に出会えて良かった。
聊齋志異に関してはまたちょいちょい書きたいと思います。


こっちの本の方が新しいみたい。

翻訳:立間 祥介
出版社:岩波書店
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出版社:岩波書店
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