2014年10月20日

『Holes』を読んだ。予想以上に面白かった。



以前「英語音読はすごい」という記事の中で、
英語を習得するには、簡単な英語を何度も音読するのが効果的らしい、
ということを書いたのですが、
それだけだと単語力が全然上がらないので、
本を読みながら本に出てくる単語を覚えていくことにしました。
アメリカの児童書で面白く読めそうなものを探してみて、
ネットで評判の良かったこちらにしました。



「HOLES」“穴”です。
少年がひたすら穴を掘らされるという話のようなんですが、
どんな風に展開していくのか全く想像つかないまま、とにかく読み始めてみました。
単語がわからなくても雰囲気で内容がわかる部分はスルーして、
わからないと先に進めないような単語だけを調べながら一通り読んでみたのですが、
途中から止まらなくなる程おもしろかったです。

主人公スタンリー少年には、
片足のジプシーから豚を盗んでしまったひいひいおじいさんがいました。
ひいひいおじいさんのせいで代々に渡って呪いを掛けられ、
スタンリー少年の両親もスタンリー少年も厳しい人生を歩んでいました。
無実の罪で更生施設に入れられてしまったスタンリー少年は、
雨の全く降らない灼熱地獄の中、カチカチの大地を来る日も来る日も掘らされます。
人格形成の為だと聞かされていたのですが、
どうもそうではないらしい、と気が付き、ある行動に出ます。

と、いったような内容です。

最初のうちは、恐怖政治下のような施設内で、体にムチ打ちながら
ひたすら穴ばかり掘らされるので、読んでいる方まで辛くなってくるんですが、
後半に入ってもなおハードな内容です(汗)。
全編通してしごきにあっているような感じで読み続けました。
もう勘弁してあげて…という気持ちになってきます。
でも、ところどころに遠い過去の時代の話が挟み込んであって、
それがどんな風につながっていくの??と興味津々で読み進められます。
最終的には細かい部分までが複雑につながり合って、
「お見事!」という感じです。

一通り流して読み終わった後で、最初に戻って、
わからない単語を全部拾い出して調べて精読したのですが、
読み直すと、ああ、ここでこれが出てきたのか!と、
1度目に流してしまっていた部分に気が付き、2度目も楽しめました。



映画も撮られたんですね。
この世界観を映像で見てみたいです。スカパーとかでやらないかな。

翻訳版も出ています。
英語版は断念したけど続きが知りたいという方はどうぞ。



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