世界の奇書・総解説―書物がうみだす不思議の世界 めまいの渉猟百科特設図書館 (総解説シリーズ)
アヤシイもの好きの私にとっては、なんとも魅力的なサブタイトル。
目次を見ると、神話学、博物誌、旅行記、暗号書、奇相文学・・・
などなどかなり興味をそそられる内容。
巻頭の特集ページ『奇書による大世界巡り』がすごい!
中世ヨーロッパの旅行者による、
アジア、アフリカなどの博物誌、旅行記の特集なのですが、
『オオカミまたはイヌの頭を持つ民』や、
『胴に顔を持つ人間』、
『生物を生む木』(木の枝に顔がなっている!)
などの挿絵が紹介されています。
ほんとは画像を載せたいところなんですが、著作権が。。
(うん?けどそういや、こんな絵描く人が身近にいるゾ)
ちょっと雰囲気だけでも
これは、ギャグ本ではなく、
旅行者が見たリアルな光景として掲載されているからすごい!
交通・通信手段が発達していなかった時代の異国の世界は、
さぞかしエキセントリックなミラクルワールドだったことでしょう。
そう思うと、
今のようにインターネットで世界中と瞬時につながれる時代は、
超便利だけど、ちょっと惜しい気もしてきますね。
「近大の知識体系」は物質文明の下で、時として創造もロマンもない袋小路に迷い込む。深い!
「奇書」を体験することは、奔放な想像力を育み、柔軟な思考回路を獲得することである。
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