2011年9月14日

世界の奇書 総解説

先日図書館で借りていた「世界の奇書・総解説」(1998年/自由国民社)

世界の奇書・総解説―書物がうみだす不思議の世界 めまいの渉猟百科特設図書館 (総解説シリーズ)

アヤシイもの好きの私にとっては、なんとも魅力的なサブタイトル。
目次を見ると、神話学、博物誌、旅行記、暗号書、奇相文学・・・
などなどかなり興味をそそられる内容。

巻頭の特集ページ『奇書による大世界巡り』がすごい!
中世ヨーロッパの旅行者による、
アジア、アフリカなどの博物誌、旅行記の特集なのですが、
『オオカミまたはイヌの頭を持つ民』や、
『胴に顔を持つ人間』、
『生物を生む木』(木の枝に顔がなっている!)
などの挿絵が紹介されています。
ほんとは画像を載せたいところなんですが、著作権が。。
(うん?けどそういや、こんな絵描く人が身近にいるゾ)

ちょっと雰囲気だけでも

これは、ギャグ本ではなく、
旅行者が見たリアルな光景として掲載されているからすごい!
交通・通信手段が発達していなかった時代の異国の世界は、
さぞかしエキセントリックなミラクルワールドだったことでしょう。

そう思うと、
今のようにインターネットで世界中と瞬時につながれる時代は、
超便利だけど、ちょっと惜しい気もしてきますね。

「近大の知識体系」は物質文明の下で、時として創造もロマンもない袋小路に迷い込む。
「奇書」を体験することは、奔放な想像力を育み、柔軟な思考回路を獲得することである。
深い!


→絵・イラストの記事一覧へ